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お悩み別「献立」の考え方

2020.03.27

前回のコラム食事の基本形「主食・主菜・副菜」では、食事のバランスを整えるための基本についてご紹介しました。しかし、治療の影響による食欲不振や味覚の変化によって、思うように食べることができず食事のバランスが崩れてしまい、体力低下や免疫低下の懸念が高まってしまうケースもあるのではないでしょうか。栄養素の過不足をできるだけ少なくするには、症状に応じて負担なく食事を摂ることも大切です。

そこで今回は、治療中に多いお悩みに応じた「献立の考え方のヒント」と、カマエイドを活用した「お悩み別 献立例」をご紹介します。


■こんな時どうする?献立の考え方のヒント

1.
食欲がなくてたくさん食べられない
治療の影響やストレスなどで食欲がないときは、食卓にたくさんのお皿が並ぶとプレッシャーを感じる方が多いようです。そんな時は、ワンプレートに少量ずつ盛り付けてはいかがでしょうか。食べられる量が少ない時でも、食品の種類をなるべく多くとることで、食事全体のバランスを保つことができます。


2.噛むのがつらくて主菜の肉や魚を食べられる量が少ない
口内炎が痛んで噛むのがつらいときには、固めの肉や魚は食べにくく、たんぱく質が不足しがちです。そんな時は、やわらかく食べやすい豆腐やひき肉を使った主菜を考えましょう。
かたまりの肉を使いたいときは、圧力鍋などの調理器具を活用すると食材をやわらかく煮ることができて便利です。どうしても食べられない時は、プロテインなどの栄養補助食品でたんぱく質を補う方法もあります。


3.何を食べても苦いので調理法や味付けが偏る
味覚の変化で何を食べても苦いときは、蒸し料理や薄味の煮びたしなど、苦みを感じにくい調理法や味付けに偏ってもかまいません。なるべく食べやすい方法を見つけて、この時期を乗り切りましょう。油脂類には苦みを包み込んで感じにくくする作用があるので、マヨネーズやバターを使うことも多いですが、油のとりすぎにならないように、酢やレモンの酸味、かつおやこんぶのうま味などを活用して、苦みを感じくい味付けを工夫しましょう。


4.においが気になるので主菜の魚が食べられない
魚のにおいが気になって食べづらい時期は、主菜に肉、卵、豆腐など、においが気にならず食べられるものを選んで食べましょう。症状が少し良くなったら、においの少ない白身魚やツナ缶などを使い、しょうがやしそなどの香味野菜や香辛料を上手に使って、少しずつ魚を食べていきましょう。


5.体調がすぐれないので食事の準備ができない
体調が悪く食事の準備をするのがつらいときは、買ってきたお惣菜や加工食品などを上手に組み合わせて、食事のバランスを整えましょう。
カレーライスやどんぶりなどの単品料理よりも、「主食・主菜・副菜」を組み合わせて選ぶことで、出来合いのものでもバランスよく食べられます。


■お悩み別 献立例
カマエイドのレシピの中から、「主食・主菜・副菜」と「プラス1品」のバランスの良い組み合わせ例を2パターンご紹介します。

パターン1:においが気になる時の献立例

主食  ごはん
主菜  鶏肉とねぎのゆずこしょう照り焼き 
副菜① 小松菜としらすの煮浸し 
副菜② さつまいものレモン煮 
プラス1卵豆腐ととろろ昆布の冷やし椀 


鶏肉の照り焼きをメインに、副菜は、あっさりとした味付けの煮びたしと、さわやかなレモン風味のさつまいものレモン煮を組み合わせました。プラス1品は冷たい汁物にし、においが気になる時にも食べやすいでしょう。
鶏肉、しらす、油揚げ、卵豆腐と、たんぱく質たっぷりで、野菜類も一食で200gもとれるバランスの良い献立です。


パターン2:何を食べても苦い時の献立例

主食  ごはん
主菜    タラときのこのフライパン蒸し 
副菜① キャベツと油揚げのゆず風味の煮浸し 
副菜② かぼちゃのチーズ和え 
プラス1品すりおろしりんごのゼリー 


淡白なタラときのこの蒸し料理をメインに、副菜は、ゆず風味の煮びたしと、バターのコクが効いたかぼちゃのチーズ和えを組み合わせました。プラス1品はりんごの自然な甘さのゼリーにし、味覚の変化で苦みを感じやすいときにも食べやすいでしょう。
野菜やキノコ類にりんごのビタミンもプラスされ、色々な栄養素がとれる献立です。


■まとめ
バランスの良い食事をとりたくても、がん治療中はさまざまな症状が出て、理想通りにはいかない時もあるかと思います。質の良い食事がとれるよう、今回ご紹介した「ヒント」や「献立例」をお役立てください。

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