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《便秘解消①》水分補給の基本を知ろう。

2019.04.26

がんの治療中は、薬の影響や食事摂取量の減少から便秘になりやすいと言われています。便秘になると食欲の低下や吐き気に繋がることから、早めの便秘対策・改善が必要となります。春は気温も上がり、水分補給を積極的に始めるにはおすすめのシーズンです。今回は便秘解消の工夫や食事について、シリーズに分けてご紹介します!

1.水分をしっかりと摂取して便秘解消

身体の水分が不足すると、腸からの水分吸収が促進されるため、便が固くなります。水分をしっかりと摂ることが便秘解消につながりますが、1日の水分摂取量1.5~2.0リットルを飲むのは大変だと感じる方も多いことでしょう。特に体調がすぐれない時や食欲が落ちている時は、水分の摂取量も減ってしまいがちです。どのような工夫で乗り切れば良いのでしょうか。

① 1日の水分量を分かりやすくしましょう

水分摂取量を覚えておくのはなかなか大変です。そのため1日の水分として500mlのペットボトルを何本か用意して1日の目安にするのもよいでしょう。目に見えるようにすることで、ここまで午前中に飲むという目標や、あとこれだけ飲めば良いという目安が分かりやすくなります。また、ペットボトルであれば小分けにして持ち歩きしやすく、外出先でも飲みやすいです。ペットボトル以外でも、自分のコップの容量を測って目安にしたり、ポットに入れて目安にしたりするのもよいでしょう。

② こまめに水分をとりましょう

一気に水分を摂取するのは大変なので、こまめな水分摂取がおすすめです。起床時、朝食時、外出前、昼食時、帰宅時、夕食時、就寝時に1杯ずつ飲むなど、普段の生活習慣と水分摂取を結びつけることで飲むことを忘れにくくなり、水分摂取が習慣化しやすくなります。

③ 食事にみそ汁やスープなどの汁物をプラスしましょう

食事としてみそ汁やスープなどの汁物を加えることで水分を摂取しましょう。体調が悪いときはお湯だけで手軽に作れる粉末のスープや即席のみそ汁、カップスープなどを使用するのもおすすめです。ただし、汁物は塩分が多いので、1日1~2杯を目安に塩分のとり過ぎには注意してください。

④ 水分補給を楽しみましょう

家族や友人とおしゃべりを楽しみながらのコーヒーや紅茶、フルーツジュースは格別です。おしゃべりが弾むほど自然と喉も渇き、美味しく水分補給できます。また、気分転換を兼ねたウインドウショッピングや散歩、軽いウォーキングなどの外出も、水分補給のきっかけとなるでしょう。日常生活の楽しみの中で、無理なく上手に水分を摂取してみてはいかがでしょうか。

2.便秘解消の水分補給におすすめの飲み物

水分補給におすすめの飲み物は、やはり「水」です。水道水やミネラルウォーターなど好みに応じて選んでください。味気がなく飲みにくい場合にはレモンやフルーツ、ミントなどのハーブを水に入れて風味の変化を楽しんでみるのも良いでしょう。他には麦茶や玄米茶などもカフェインが少なくおすすめです。

【注意が必要な飲み物】

緑茶やコーヒー、紅茶などのカフェインを多く含む飲み物は利尿作用があるため、とりすぎには注意が必要です。近年はインレスのお茶やコーヒーもあるため、上手に選びましょう。アルコール、糖の多いジュースも適量で楽しみましょう。

また、スポーツドリンクは糖が多く含まれています。汗をかく運動をするときや、食事や水分がとれず脱水気味の時など素早い水分やミネラルの補給が必要な時に摂取すると良いでしょう。

3.こんな方法で水分補給もおすすめ!

嚥下に不安がある場合は、また、水分補給が苦手な場合は、水やお茶をゼリーにして水分摂取するのもよいでしょう。カマエイド内でご提供している、水分補給の工夫をこらしたレシピをいくつかご紹介します。

<ほうじ茶ゼリー>

がん患者さんに人気のある「ほうじ茶」。

ほうじ茶をゼリーにすることで、デザート感覚で水分補給も叶います。

https://kama-aid.com/recipe/2136

<紅茶とミルクのゼリードリンク>

食感を楽しみながらの水分補給はいかがでしょうか。

https://kama-aid.com/recipe/3774

<あずきミルク氷>

氷の型を上手に活用した、一口サイズの水分補給。お好みの材料でもできそうです。

https://kama-aid.com/recipe/2825

次回は、食事の中で工夫できる「便秘解消」をご紹介します。お楽しみに!

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