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《知りたい》唾液のチカラ

2020.05.22

噛むことで分泌される「唾液」には、様々な働きがあることをみなさんご存知でしょうか。

通常、唾液の持つ働きによって口の中の健康は守られており、よく噛んで唾液腺を刺激したり、酸味のあるものを食べたりすることで、唾液の分泌が促されます。しかし、放射線治療により唾液を作る細胞が影響を受けると、唾液が少なくなり口の中が乾燥しやすくなります。また、抗がん剤の副作用でも、唾液が減少することがあります。その結果、口の中の細菌が増殖したり、歯にあたる粘膜が傷つきやすくなったりすることから、口内炎や味覚障害などのトラブルが起こりやすいといわれています。歯科での口腔ケア、歯みがきや口腔用保湿剤を使用したうがいによる対処も大切ですが、治療の影響で食事を摂りにくい場合には工夫も必要です。

そこで今回は、唾液の働きや分泌を促すポイント、また、治療に伴って唾液の量が減少した場合のカマエイドのおすすめレシピなどをご紹介します。


■唾液の働き
唾液は、さまざまな成分が含まれており、私たち人間が健康を保つために無くてはならない体液で健康な大人で1日に11.5リットル分泌されています。これは500mlのペットボトル約23本に相当し、常に多くの唾液が分泌されていることがわかります。唾液は、口の中を潤したり、消化を助けたりすることで知られていますが、唾液の働きはそれだけではありません。細菌やウイルスからの防御にも役立つといわれています。

胃や腸の働きを助ける消化作用
唾液には、でんぷんを麦芽糖に分解する消化酵素「アミラーゼ」が含まれ、胃や腸の消化を助ける役割があります。

味を感じやすくさせる味覚作用
唾液中に味のもととなる物質が溶け込み、舌にある味蕾が味を感じやすくするのを助けます。

口の中を清潔に保つ自浄作用
食べかすや細菌を唾液中の水分が洗い流して口の中を清潔に保つ働きがあります。

口の中のpHを一定にする緩衝作用
飲食後に酸性に傾いた口の中を、唾液中の炭酸水素が薄めて中性へと戻そうとする働きがあります。これにより細菌の繁殖を防ぎ、虫歯のリスクを抑えます。

細菌の繁殖を抑える抗菌作用
口の中には約 100 億個の細菌がいるといわれており、リゾチーム、ラクトフェリンなどの物質が細菌の繁殖を抑えます。

粘膜を刺激から守る保護作用
水分と一緒に唾液に含まれるムチンが口の中の潤いを保ち、いろいろな刺激から粘膜を守ります。さらに口の中が潤うことは唇や舌、頬などがスムーズに動くことにつながり、歯がこすれて粘膜を傷つけるのを防ぎます。

虫歯を防ぐ再石灰化作用
唾液中のリンやカルシウムなどのミネラル成分が、飲食によって溶けかけた歯の表面の修復を促します。


■唾液が減ると、どうなる?
唾液の分泌量が減ると、虫歯や歯周病になりやすいだけでなく、口臭、味を感じにくい、口が動かしにくいなどの症状があらわれます。特に治療中は、治療の影響によって唾液が出にくくなる場合があり、口の中が乾燥しやすく口内炎や味覚障害などのトラブルも起こりやすいため、食事を摂りにくい場合にはカマエイドのおすすめレシピを活用しましょう。 

◇口内炎や味覚障害などでお悩みの方におすすめのレシピ◇
汁物 ②主食 ③飲み物 ④添え物


 
■唾液を促す食べ方のポイント
唾液の分泌を促す食べ方のポイントをご紹介します。唾液腺の刺激に役立てましょう。
(治療の影響による唾液の分泌の減少や口が乾燥する症状は、治療の内容等に応じて様々です。症状に応じて、医師の指示に従ってください。)

①一口ずつゆっくり噛んで食べる
唾液を出すためには、よく噛んで食べることが大切です。噛む回数は食材や料理によって異なりますが、ひと口30回が目安です。味や食感を楽しみながら食べるとよいでしょう。

②噛み応えのある食材をメニューに加える
食物繊維を多く含む根菜やきのこ類、切り干し大根、雑穀など、よく噛まないと飲み込めない食材をメニューに加えると、噛む回数を増やすことに役立ちます。唾液の分泌が促され、‌味を感じにくいときにも味覚作用の効果が期待できます。
噛み応えのある#食感レシピはこちら

③薄味にする
薄味にすることで素材そのものの味を味わおうと、自然と噛む回数が増えるでしょう。味を強く感じるときにも役立ちます。
#塩分控えめの薄味レシピはこちら

④材料を大きく切る
野菜は、輪切りよりも乱切りなど大きく切る工夫をしてみましょう。

⑤食事中の水分を控える
食事中に水やお茶を飲むと、食事を水分と一緒に流しこんでしまい、よく噛まない原因になることがあります。(ただし、治療の影響等により唾液の分泌量自体が減少しているときは、食事と一緒に汁物や水分を摂ることで口の中がうるおい、食べやすくなる場合もあります。)

⑥食感の異なる食材を組み合わせる
食感の異なる食材を組み合わせることで、味や口当たりの違いを脳が感じ取ろうとして、自然と噛む回数が増えるでしょう。


■まとめ
今回は、唾液の働きについてご紹介しました。噛む回数を増やすために、一口ごとに箸を置くのも効果的です。また、よく噛むことで、食べすぎを抑制したり、ストレス解消に効果的なセロトニンの分泌が促進されたり、脳神経が刺激されて脳が活性化されたりすることがわかっています。ぜひ、意識して「唾液の分泌を促す食べ方」を取り入れてみましょう。





【参考URL】
e-ヘルスネット
・歯・口の機能
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-01-001.html
・唾液分泌
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/alcohol/ya-004.html
・ドライマウス
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/teeth/yh-038.html

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