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《食品表示①》表示内容を理解して安心安全な食品を選ぼう!

2020.04.24

みなさんは食品を買うとき、どのような情報に基づいて商品を選んでいますか?
商品パッケージに記載されている「食品表示」には、原材料名や栄養成分表示があり、使われている材料や食品添加物、アレルギー物質の有無、塩分の量など、食品の安全性と健康管理に役立つ大切な情報が記載されています。

そこで今回は「食品表示」の見方について、シリーズに分けてご紹介します!日頃の体調管理や病状に合わせた安心安全な食品選びにお役立てください。

■一般食品のチェックポイント
1.一般食品
一般食品とは、肉や魚、加工食品、お菓子などの一般的な普通の食品と、栄養補助食品のことです。一般食品で食品表示があるものを選ぶ際にチェックしてほしい5つのポイントについて解説します。

①原材料名
食品表示でまずチェックしてほしいのは「原材料名」です。
原材料名には、食品に使用されている原材料と食品添加物が記載されています。原材料は、重量順に書かれているので、一番多く使われているものから順に記載されています。


原材料名の最初に「砂糖」が書かれている場合は、原材料の中で砂糖がいちばん多く使われているという意味です。
砂糖を控えたいときは、原材料をチェックして砂糖が後ろのほうに書かれているものを選びましょう

②食品添加物
食品添加物は食品の加工や保存に必要なものではありますが、きちんと読み取って理解した上で選ぶことが大切です。
食品添加物は原材料名と一緒に書かれており、原材料と食品添加物の間に「/(スラッシュ)」を入れたり、改行で区切ったり、別欄に記載したりするなど、明確に区別して表示されています。

③食物アレルギー表示
食物アレルギーのある方は、必ず食物アレルギーの原因になる原材料が使われていないかをチェックしましょう。
特定原材料は27種類あり、そのうちの7品目(卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに)が使われている食品は、アレルゲンの表示が義務付けされています。残りの20品目の表示は推奨となります。

原則として、原材料名の直後の( )内で表示されますが、原材料の最後に( )内でまとめて表示されることもあります。商品によっては、別枠で見やすく表示している場合もあります。

[アレルギー表示の対象になる27品目]
必ず表示される7品目(指定原材料)
卵、乳、小麦、落花生、えび、そば、かに
表示が薦められている20品目(指定原材料)
いくら、キウイフルーツ、くるみ、大豆、バナナ、やまいも、カシューナッツ、もも、ごま、さば、さけ、いか、鶏肉、りんご、まつたけ、あわび、オレンジ、牛肉、ゼラチン、豚肉

④栄養成分表示(エネルギー/たんぱく質/脂質/炭水化物/食塩相当量)
体重管理や糖質制限、塩分制限などを行っている場合に、チェックしてほしいのが栄養成分表示です。
栄養成分表示は、エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、食塩相当量の5項目の表示が義務付けられています。ビタミンやミネラルなどは食塩相当量の後に記載されますが、表示義務がないので商品によって表示がある場合と無い場合があります。表示の単位は「100gあたり」や「1枚あたり」など、食品ごとに異なります。食べる量に合わせて確認するようにしましょう。

また、商品に含まれている栄養成分について「高○○」「○○豊富」「○○控えめ」「カロリーハーフ」「糖質オフ」等、特定の栄養成分について、多い・少ない、を強調して表示している場合があります。商品を購入するときの判断材料の一つではありますが、他の商品との差別化を図るために大げさに表現されているケースも見受けられます。強調表示だけを見るのではなく、栄養成分表示をしっかり確認して選ぶようにしましょう。

◇体重管理が必要な場合
 エネルギー、脂質の表示をチェック
◇血圧が高めで塩分制限が必要な場合
 食塩相当量の表示をチェック
◇糖質制限がある場合
 糖質量をチェック
 表示がない場合は『炭水化物-食物繊維=糖質量』を確認

⑤期限表示(賞味期限/消費期限)
食品の期限表示には「賞味期限」と「消費期限」があります。どちらが記載されているのかを確認した上で、日付をチェックしましょう。痛んだ食品を食べてしまうと、下痢や感染症などを引き起こし体力低下につながってしまう恐れがあります。

◇賞味期限◇
「おいしく食べられる期限」のことで、未開封かつ表示されている保存方法を守って保存されていれば、期限を過ぎても食べられないというものではありません。
消費期限
「安全に食べられる期限」のことで、未開封かつ表示されている保存方法を守って保存されていても、期限を過ぎたら傷みやすいので食べるのは控えましょう。

食品表示には上記以外に、内容量、保存方法、製造者名称等、遺伝子組換え食品、原料原産地名、原産国名(輸入品)などがあります。必要に応じてチェックしてください。


2.栄養補助食品
栄養補助食品とは健康食品のひとつで、ビタミンやミネラル、アミノ酸などの不足しがちな栄養素を補うことを目的とした食品をさします。保健機能食品と違い、機能性の表示が認められておらず、一般食品に分類されます。

エネルギー不足を補うゼリー飲料や、たんぱく質を補うプロテインバーなど種類が豊富で、コンビニやスーパーなどでも手軽に購入することができます。ただし、栄養補助食品はおやつ感覚で食べられるので、過剰に摂り過ぎないように気をつけましょう。

購入の際には、栄養成分と1日あたりの摂取量の目安を見て、自分に足りない栄養素を補えるか、どれくらいの量を摂ればいいのかを必ず確認してください。

厚生労働省認可の日本健康・栄養食品協会が規格基準を設けて、適否審査委員会を通過した食品には、認定健康食品(JHFA)認定マークの表示がついています。より安心安全な栄養補助食品を選ぶ基準のひとつにするとよいでしょう。


次回は、保健機能食品やその他の食品の解説、「殺菌表示」についてもご紹介します。お楽しみに!






【参考URL
・消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/
・厚生労働省「健康食品の正しい利用法」
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000113706.pdf
【参考書籍】
『新版 健康食品の基礎知識』編著 芝紀代子 発行 株式会社じほう

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