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《調理の負担軽減に!》冷凍野菜を使おう

2019.10.01

治療の副作用による「しびれ」や「体力の低下」などの理由から、包丁の使用が困難な方や長時間の調理がつらいがん患者さんも、多くいらっしゃるのではないでしょうか。食材を洗って、カットして、調理するという工程が思うように進まず、使用する食材に偏りが出たり、手間のかかるものは使わなくなったりすることもあるかもしれません。

とくに野菜は、もっとも身近な食材の一つであり、ビタミンやミネラル、食物繊維、アミノ酸などが豊富に含まれています。料理の彩りの面からも積極的に活用したいですが、新鮮なうちに使い切ることができるかなど、ちょっとした悩みもあるでしょう。そんなときに重宝するのが「冷凍野菜」なんです。今回は、がん患者さんやそのご家族のみなさんが、手軽に野菜を摂取できるように、調理の負担軽減にフォーカスした「冷凍野菜活用術」についてご紹介します。

■冷凍野菜の特徴

冷凍野菜の種類は実に豊富です。スーパーなどで手軽に入手でき、簡単に使えてとても便利です。そんな冷凍野菜を上手に活用するために、まずは特徴についてみていきましょう。

1.保存がきく

生の野菜は時間の経過に伴い、食感が悪くなったり風味が変わったりしますが、冷凍野菜は適切に保存すれば状態の変化が少なく、長く保存することができます。少量ずつ必要な分だけ使用することができるのも便利なポイントです。

2.栄養価

冷凍野菜は、野菜の栄養価が高い旬の時期に収穫し下処理、急速冷凍されるため、冷凍時の栄養価が保たれます。また、生の状態で保存する場合と比較して、冷凍野菜は保存時の栄養の損失についても少ないと言われています。

3.価格

天候不順などで、生の野菜の価格が高騰しているときでも手に入れやすく、安定した価格で購入することができます。

4.調理の手軽さ

下処理が済んでいるため、自然解凍や短時間の加熱で食べられるものがほとんどです。加熱しすぎると水っぽくなったり、色や食感が悪くなったりすることがありますので、炒め物や煮物などの加熱調理をするときは、凍ったまま調理し加熱のしすぎに注意しましょう。(解凍や調理の方法は商品のパッケージをご確認ください。)

■冷凍野菜を活用したレシピ

カットされた冷凍野菜を活用することで、手軽においしく調理できます。ぜひお試しください。

【かぼちゃのめんつゆ煮】

生の状態では硬くて切るのが大変なかぼちゃも、カットされた冷凍野菜を使用することで、手のしびれや握力の低下がある方でも手軽に調理することができます。電子レンジで調理することで煮崩れの心配もありません。

<材料 2人分>

冷凍かぼちゃ 6個

めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1と1/2

砂糖 大さじ1/2

水 大さじ4

<作り方>

① 材料を全て耐熱のボウルに入れて混ぜ、ふんわりとラップをかける。

② 電子レンジ(600w)で3分加熱する。

③ 一旦取り出し、混ぜて調味液を全体になじませて再び電子レンジ(600w)で2分加熱する。

④ かぼちゃを取り出し、ラップをかぼちゃにぴったりと密着させるようかける。

⑤ 10分ほど置き、粗熱がとれたら完成。

【ブロッコリーのポタージュ】

ブロッコリーはポタージュにすることで、噛むことや飲み込むことが辛い時でも食べやすいでしょう。冷凍ブロッコリーを使うことで煮込み時間が短縮できます。

<材料 2人分>

冷凍ブロッコリー   100g

玉ねぎ        小1/2個

水           150ml

固形コンソメ     1個

牛乳          150ml

塩こしょう       適量

<作り方>

① 玉ねぎはスライスし、電子レンジ(600w)で3分ほど加熱する。

② 鍋に水を入れて沸騰したら①とコンソメ、凍ったままのブロッコリーを入れて煮る。

③ ブロッコリーがやわらかくなったら、ミキサーでなめらかになるまで撹拌する。

④ ③を鍋に戻し、牛乳を加え温めて塩こしょうで味を調えて完成。

【ほうれん草とコーンのソテー】

ほうれん草は下処理に手間がかかるイメージがありますが、冷凍ほうれん草を使用することで下処理の手間を省くことができます。コーンも冷凍のものは少量ずつ使用できるため、料理の彩りが欲しいときにも便利です。熱したフライパンに、ほうれん草とコーンを凍ったまま入れることで急速解凍されるため、水っぽくなるのを防ぐことができます。

<材料 2人分>

冷凍ほうれん草 100g

冷凍コーン 50g

バター 10g

塩コショウ 少々

<作り方>

① フライパンにバターを熱して溶かし、凍ったままの冷凍コーンを入れる。

② 軽く炒めてコーンが溶けたら 、冷凍ほうれん草を加える。

③ ほうれん草がしんなりしたら塩コショウで味を調える。

■料理にプラス

冷凍野菜の活用方法として、いつものメニューやレトルト食品にプラスして加えてみるのもおすすめです。(調理済みの食品に入れる場合は、解凍してから加えましょう。解凍方法は商品のパッケージをご確認ください。)

1.レトルトの雑炊に。

レトルトの雑炊やお粥に、解凍したほうれん草を加えるアレンジがおすすめです。ほうれん草を加えることで、彩りがよくなるだけでなく、食物繊維や鉄分などの栄養素を補うこともできます。噛むことがつらい方は、ほうれん草の加熱時間を長めにし、刻んで加えることで食べやすくなるでしょう。

◆例 1人分250gの卵雑炊に、解凍した冷凍ほうれん草50gを追加◆

2.レトルトカレーに。

レトルトカレーは、家庭に常備している方も多いかもしれません。カレーの中に野菜も入っていますが、冷凍の洋風野菜ミックスを解凍してトッピングすることで彩りが良くなり、食感も楽しめます。

◆例 レトルトのカレーとご飯200gに、解凍した冷凍洋風野菜ミックス100gをトッピング◆

3.缶詰に。

味付きの缶詰はそのままでもおいしく食べられますが、一手間加えることで、より満足感のあるメニューになります。

【さんまの蒲焼とブロッコリーのチーズ焼き】

チーズはたんぱく質や脂質を多く含みますので、少量で栄養をつけたい方におすすめです。

<材料 2人分>

さんまの蒲焼缶  1缶(80g)

冷凍ブロッコリー  50g

ピザ用チーズ    20g

<作り方>

① 冷凍ブロッコリーは解凍しておく。

② 耐熱容器に①と軽くほぐしたさんまの蒲焼缶を入れ、ピザ用チーズを散らす。

③ トースターで5分ほど、チーズが溶け焼き色がつくまで焼く。

※トースターで加熱しますが、加熱時間が短いため冷凍ブロッコリーは解凍しておいてください。

■まとめ

今回は冷凍野菜の特徴や活用方法などについてご紹介しました。最近の冷凍野菜は、根菜類がミックスされたものやグリル野菜、素揚げした野菜など、豊富な品ぞろえで販売されています。もちろん、季節を感じさせてくれる旬の生の野菜は栄養価が高くおいしいものですが、時には調理が困難であったり、時短を図りたいときもあるかと思います。冷凍野菜の特性を知り、冷凍野菜を日々の食事にうまく取り入れてみてはいかかでしょうか。

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