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【プレミアム記事】《使い方応用編》ピュレの魅力②
2019.01.16
治療の副作用によって、今までと同じ食事が食べにくくなったり、噛む・飲み込むといった咀嚼機能・嚥下機能や消化器などの内臓機能が低下してしまったがん患者さんに向け、ピュレをご紹介しています。
ピュレの基本は、
第一弾「【使い方いろいろ】ピュレの魅力」をご覧ください。
第二弾の今回は、タンパク質(お肉、お魚など)のピュレのご紹介、および各食材で作ったピュレを複数使ったメニューをご紹介します。
◎ピュレの作り方(タンパク質編)
『肉ピュレ』
≪材料≫
豚ひき肉(又は鶏ひき肉、牛ひき肉、合い挽き肉)70g
①耐熱皿にひき肉を平らに並べ、ふんわりラップをかけて電子レンジ(600w)で2分半~3分加熱する。
②ミキサーに①と肉汁大さじ2~3(またはだし汁)を加えて撹拌する。
『ツナピュレ』
≪材料≫
ツナ缶 70g
①ミキサーにツナと水大さじ2~3(水煮缶の場合は煮汁、又はだし汁)を加えて撹拌する。
◎ピュレの保存方法(おさらい)
余ったピュレは冷凍保存できます。
製氷皿入れて冷凍し、凍ったら製氷皿から外して、種類別にラップで包みタッパーに入れたり、密閉できる保存袋に入れましょう。
(作成日を記入し、1~2週間で使い切ってください。)
小分けして冷凍保存することで、使いたいときに少量から、食べる人数に合わせて量の調整ができるので便利です。
◎ピュレを活用したおすすめレシピ
『豚の生姜焼き風』
≪材料≫
豚肉ピュレ60g
【添え野菜】
かぼちゃピュレ 小さじ1
小松菜ピュレ 小さじ1
トマトピュレ 小さじ1
【生姜焼きのたれ】
醤油 小さじ3
みりん 小さじ2
酒 小さじ1
砂糖 小さじ1
生姜小さじ1/2
水溶き片栗粉 小さじ1~2
≪作り方≫
①豚肉ピュレをレンジで600Wで1分ほど加熱して、軽く混ぜ皿に盛り付ける。
②【生姜焼きのたれ】の材料を耐熱容器に入れ、600Wの電子レンジでとろみがつくまで繰り返し10秒ごとに加熱して混ぜる。
③皿に盛り付けた豚肉ピュレに②をかけて、【添え野菜】を飾り付ける。
『かぼちゃとリンゴのツナマヨサラダ』
≪材料≫
かぼちゃピュレ 45g
りんごピュレ 30g
ツナピュレ 小さじ1
マヨネーズ 小さじ1
塩こしょう 少々
≪作り方≫
①かぼちゃピュレとりんごピュレを解凍して塩コショウで味付けし、器に盛る。
②ツナピュレとマヨネーズをのせる。
◎献立のご提案
第一弾、第二弾でご紹介した、各種類のピュレを活用したレシピを組み合わせると、一食分の献立が完成します!様々なピュレを使うことで、咀嚼機能・嚥下機能や消化器などの内臓機能が低下している方でも、バランスのよい、美味しい食事を楽しむことができます。
また、ピュレは時短にもつながるだけでなく、彩りもとても豊かです。ドロッとしたお食事に抵抗のある患者さんやご家族でも、彩りや盛付けを工夫することで、感じ方がずいぶんと違ってくるものです。
是非、ピュレをはじめてみませんか。