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  • プロのひと工夫

《盛り付け上手》器の使い方

2018.04.27

普段何気なく使っている食器。単に料理を盛るだけでなく、食器には料理を活かして食欲をそそるという役目もあります。少し意識して器を使うだけで、料理をぐっと引き立ててくれる、そんな器に着目した盛り付けのコツや、食器を選ぶポイントなどをご紹介します。

器選びに意識したいこと、

それは、料理や食べる人、状況にあわせることです。

器を選ぶ基準には、形、大きさ、色彩、食べやすさ、持ちやすさなどがありますが、料理や状況に合わせて器を選ぶということが大切になります。和洋中などの料理様式や、炒め物や煮物、汁物などの種類によっても、料理をひきたてるものや食べやすいものなどは異なります。また、1人分ずつ盛り付けて食べるのか、大皿に盛ってみんなで取り分けて食べるのかなどの状況によっても、選ぶ器は変わってくるでしょう。

その中でも、ポイントを押さえた料理と食器の盛りつけをご紹介します。

POINT① 色彩の調和を考える

カラフルな酢豚です。

白いお皿と黒いお皿に盛りつけたものを比較してみましょう。

黒いお皿は落ち着いた印象になりますが、白いお皿のもののほうがカラフルな彩りがはっきりとして見えます。白は何にでも合い、料理の色を際立たせてくれます。白い食器には料理を美味しく見せてくれる効果もあると言われ、和食器・洋食器とも使いやすく、他のアイテムとの相性も良いです。彩りを映えさせたいときにもよいですし、迷ったときは白い食器が使いやすくてよいでしょう。もちろん白以外の食器も魅力的です。例えばこのような黒いお皿は和食と相性がよく、料理が締まってきれいに見えます。また、明るい色の料理を黒系の器に盛るとメリハリがつきます。少し高級感を出したいときにも黒いお皿はおすすめです。

【揚げないカラフル酢豚】

<材料(2人分)>

豚こま切れ肉 120g

片栗粉 大さじ1/2(4.5g)

玉ねぎ 1/4個(50g)

ピーマン 2個(70g)

パプリカ(赤・黄) 各1/4個(40gずつ)

油 小さじ2(8g)

~合わせ調味料~

砂糖 小さじ2(6g)

ケチャップ 大さじ1(15g)

酢 大さじ1/2(7.5g)

醤油 大さじ1/2(9g)

片栗粉 大さじ1/2(4.5g)

水 大さじ4(60ml)

<手順>

1.豚こま切れ肉は8等分に分けて、片栗粉をまぶしながら丸める。(特に丸め終わりの部分に片栗粉をしっかりつけて留める。)玉ねぎは1.5cm幅の櫛形切りに、ピーマン、パプリカは乱切りにする。合わせ調味料の材料を混ぜ合わせておく。

2.フライパンに油をひき、1の豚肉を転がしながら焼く。表面の色が変わったら火を弱めて蓋をして3~4分焼いて中まで火を通す。

3.火を強火にして玉ねぎを加えて炒め、玉ねぎが透き通ってきたら、ピーマン、パプリカを加えてさっと炒め、合わせ調味料を加える。木べらなどで混ぜながらとろみがつくまで炒める。

反対に、色味があまりない料理ではカラフルな食器が活躍してくれます。

こちらはしらたきとごぼうのきんぴらです。白でもまとまりますが、料理自体の色が控えめなので右のような色と柄の入った食器でもよく似合います。このように、料理で不足する彩りを食器で補うというのも一つの手なので、意識してみるとよいでしょう。

【ごぼうとしらたきのきんぴら】

<材料(2人分)>

ごぼう 1/4本(30g)

しらたき 1/2袋(90g)

とうがらし 1/2本(0.3g)

油 大さじ1/2(6g)

みりん 大さじ1/2(9g)

醤油 大さじ1/2(9g)

<手順>

1. ごぼうはささがきにして、10分程度、水にさらしておく。しらたきは食べやすい長さに切って、熱湯で2~3分茹でてアク抜きをしてザルにあげおく。唐辛子は種を除いて小口切りにする。

2. フライパンを熱して油をひき、唐辛子、ごぼうを入れてさっと炒めたら、しらたきも加えて炒める。ごぼうがしんなりしてきたら、みりん、醤油を加えて水分がなくなるまで十分に炒める。

POINT② 余白を活かす

器の7~8割に料理を、2~3割程度を余白にするのがバランスがよいと言われます。もちろん、必ずこの割合にしなくてはいけないということはありません。余白を増やすと品のある仕上がりになり、余白が少ないほど料理に勢いが出て迫力のある仕上がりになることを意識すると良いでしょう。

先にご紹介した料理たちも余白に着目してみるとなんとなくその雰囲気がわかるかと思います。

ゆったりと食事を味わいたいときなどは余白を多くしてみたり、みんなで分けて食べたいときなどは余白を少なくして迫力を出してみたり、料理や場面に合わせて余白も工夫してみてはいかがでしょう。

POINT③ 季節を意識する

爽やかな新緑の季節らしい、グリーンピースのポタージュです。

緑の葉の絵が入った白いスーププレートは料理の彩りと調和するだけでなく、季節感もよく合います。

このスープは温かくしても冷たくしてもおいしくいただけるので、夏に向けて少し暑くなってきた日には冷たいスープで頂くとおいしいでしょう。そんなときも、料理の温度と季節に合わせて、涼しそうなガラスの器に盛りつけてみてはいかがでしょう。

このように季節に合わせて器を選ぶというのも、料理をよりおいしそうに見せるポイントです。夏にはガラスや青磁などで涼感を出したり、冬にはぬくもりの感じられる陶器や、食卓にそのまま出せる小鍋などを用いたりしてもよいでしょう。色や素材を意識して、器からも季節を感じてみてはいかがでしょう。

【グリーンピースのポタージュ】

<材料(2人分)>

グリーンピース(茹でたもの) 正味50g

じゃがいも 小1個(100g)

玉ねぎ 1/4個(50g)

バター 大さじ1/2(6g)

水 3/4カップ(150ml)

顆粒コンソメ 小さじ1/2(2.5g)

牛乳 1/2カップ(100ml)

塩 少々

<手順>

1. じゃがいもは皮を剥いて5ミリ程度の半月切りにする。玉ねぎは薄切りにする。

2. 鍋にバターを入れて弱火にかけ、玉ねぎ、じゃがいもを炒める。玉ねぎがしんなりしてきたら、水とコンソメを入れて蓋をして10分程煮たら、浮き実用のグリーンピースを少々残して、あとは鍋に加えて2~3分煮る。

3. 2をミキサーにかけてピューレ状にし、牛乳を加えて混ぜ、温めて塩で味を調える。お皿に盛り、浮き実のグリーンピースをのせる。

冷たく仕上げる場合は、粗熱が取れてから牛乳、塩を加えて冷蔵庫で冷やしてください。

 

■まとめ

料理だけでなく盛りつける器も工夫することでより魅力的な盛り付けになり、食欲を刺激してくれるでしょう。器の種類は様々ありますが、無理にたくさん揃える必要はありません。使い方も難しく考えず、「この料理にはどんな器が似合うかな?食べやすいかな?

という気持ちで選べば大丈夫です。

食事を楽しむ気持ちを大切に、料理とともに器を使うことも楽しんでみて下さいね。

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