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《盛り付け上手》季節を感じる工夫

2018.04.13

日本には春夏秋冬の四季があり、旬の食材を使った料理で季節を楽しむ方も多いのではないでしょうか。最近では、幅広いシーズンで取り扱いされている食材も増え、旬を感じにくくなりがちですが、季節ならではの食べ物は、やはり美味しいものです。

すべてを完璧に揃えなくても、少し意識するだけでも季節感のある食卓を作ることができます。今回はそんな季節を感じる工夫をご紹介します。

POINT① 旬の食材を使う

「旬」とは、野菜や果物、魚などがたくさんとれる時期のことで、食べ物によって異なります。食べ物によって収穫のピークとおいしい時期が異なるものもありますが、旬ものはお手頃価格で手に入りやすいだけでなく、栄養価も高く、自然の恵みや四季の変化を感じることができます。ハウス栽培や輸入品などで一年中手に入るものも多いですが、山菜などその時期ならではというものもあり、旬を意識して食材を選んでみるとよいでしょう。

魚へんに春と書く「鰆(さわら)」を使ったレシピをご紹介します。鰆は回遊魚なので地域によって旬は異なりますが、俳句の季語は春で、その名からも春が感じられる魚です。付け合わせにも4~6月頃が旬のアスパラガスを組み合わせれば、春から初夏にふさわしい一皿になります。

【鰆のごま味噌焼きとアスパラガスのグリル】

<材料(2人分)>

さわら 2切れ(160g)

酒 小さじ1(5g)

醤油 小さじ1/2(3g)

味噌 大さじ1/2(9g)

みりん 大さじ1/2(9g)

白すりごま 大さじ1/2(3.5g)

アスパラガス 2本(40g)

オリーブオイル 小さじ1(4g)

<手順>

1.鰆に酒、醤油をふって10~15分おいて下味をつける。アスパラガスは3等分に切ってオリーブオイルを塗る。

2.グリルで①の鰆とアスパラガスを焼く。鰆は片面4~5分程ずつ、両面を焼いたら、皮目にみそ、みりん、白すりごまを混ぜたものを塗って焼く。アスパラガスは4~5分して焼きあがったら取り出して、鰆とお皿に盛りつける。

付け合わせを茹でた菜の花に変えてみましょう。

菜の花は1~3月頃が旬です。このようにすると、早春を感じる一皿になりますね。

付け合わせを変えるだけでも季節感が変わるので、出回り始めた‘はしり’の時期にも取り入れてみてはいかがでしょう。他の季節、他の料理でも応用できるので、意識してみるとよいでしょう。

POINT② 一部だけでも季節のものを取り入れる

料理や献立全体を旬の食材で揃えなくても、一部に季節のものを取り入れるだけも雰囲気が変わります。特に旬のなかでも「はしり」と呼ばれる時期は季節の変化が感じられて嬉しいものですが、まだ高値であることも多いです。そんなときも、料理1品だけとか、食材1点だけでも季節のものを取り入れてみてはいかがでしょう。トッピングや付け合わせだけ、など、ほんの一部だけでも季節感が出せますよ。

トマトとわかめと玉ねぎのサラダをご紹介します。

トマトもわかめも玉ねぎも一年中食べる機会のある食材ですね。しかし、3~5月頃に出回る生わかめと新玉ねぎは春限定のおいしさで、この時期しか味わえません。トマトは夏野菜として知られますが、冷涼で強い日差しを好むため、春から初夏のトマトが一番おいしいと言われます。

このレシピのように、お馴染みの食材でも、この時期ならではの「旬」の美味しさを楽しんでみてはいかがでしょう。

【トマトとわかめと玉ねぎのサラダ】

<材料(2人分)>

トマト 小1個(150g)

生わかめ 60g

新玉ねぎ 1/3個(60g)

オリーブオイル 小さじ2(8g))レモン果汁 小さじ1(5g)

酢 小さじ1(5g)

塩 0.8g程度

<手順>

1.生わかめはざく切り、新玉ねぎは薄切り、トマトは乱切りにする。

2.オリーブオイル、レモン汁、酢、塩を混ぜて①を和える。

POINT③ 行事食などそのときならではの料理

お正月のおせちなどの行事食にも旬の食材が関係していますが、旬の野菜や果物などが使われていなくても「お彼岸のおはぎ」や「端午の節句のちまき」などは季節を感じさせてくれますよね。日本には四季の変化に合わせて様々な行事があり、それにあわせた行事食も色々あります。旬の野菜や果物を、行事やイベントに合わせて取り入れてみましょう。

POINT④ アイテムを活用する

和食では「かいしき(皆敷/皆敷)」という、食べ物の下に木の葉などを敷いて季節感を出すものがあります。また、テーブルクロスやランチョンマット、食器などでも季節感を出すことができます。このように、旬の食材以外でも季節感を出すことができるので意識してみるとよいでしょう。

いちごのパフェは、春の手頃なデザートのひとつです。この時期のイチゴは値段も手頃になり、味も最も美味しいと言われます。春らしいガラスの器やテーブルクロス、コースターを敷けば、可愛らしさが倍増し食欲もそそるでしょう。

分量はグラスに合わせてお好みでOKですし、食材もコーンフレークやグラノーラ、ビスケット、チョコレートソースなど、自由にアレンジできます。

【いちごの簡単パフェ】

<材料(2人分)>

いちご 小12粒(80g)

スポンジやカステラ 50g

ホイップクリーム 30g

アイスクリーム 2スクープ(160ml)

<手順>

1.スポンジやカステラを1.5cm角程度に切りグラスに入れ、半分に切ったいちごを並べる。ホイップクリームを絞り、その上にアイスクリームを1スクープずつのせる。仕上げに1個分ずついちごを飾る。

 

■まとめ

旬の食材をうまく取り入れることで、毎日の食事から季節を感じることができます。季節感のある食事は食欲を刺激し、食事の時間をより一層楽しくしてくれるでしょう。旬の食材は栄養もたっぷり摂れます。是非お試しください!

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