がん治療に伴う「食事の悩み」|解消を目的とした食事・レシピ集

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食事の工夫

悩み・要望に対する「食事の工夫」

監修:がん専門管理栄養士 川口美喜子先生
がん患者さんが抱えるであろう「食事の悩み」は様々であり、それぞれの悩み・要望の対応は個別化することが望まれます。悩みや要望に応じた「食事の工夫」を以下のような3つのカテゴリに分類して考えてみましょう。

それぞれの悩みや要望により、食事を摂ることが難しくなった場合、わずかな量でも食事を摂れるよう「食事の工夫」のアイデアやヒントを届けていきたいと考えています。ふと一口食べられた事がきっかけとなり、食欲が戻ってくることもある、その期待感に応える「食事の工夫」を提案します。

1.心理的影響

がんを告知されてからの苦悩によって、食欲不振が生じる方も少なくありません。
また、一度治療の副作用で嘔吐を経験した方が、その経験によって吐き気・嘔吐が生じてしまう「予測性嘔吐」も食欲を減退させる要因です。季節感・彩りなどふと心を穏やかにするものや、好きなものや懐かしい料理が食欲回復につながることもあります。

食べ物の話をしたくない

  • 目に留まったTVやCMなど、食品や料理を話題にしてみる。
  • 思い出話の中で、懐かしい「料理」についても話題にしてみる。

食べたくない

  • 季節のもの、たとえば柑橘類(カボス、スダチ、青レモンなど)、和のハーブ(紫蘇、みょうが、生姜)などを添えて香りを伝える。
  • 味が薄い場合もあるので、1品だけ濃い味付けにするなど、工夫する。
  • おかゆの場合でも、梅や佃煮、甘みそなど、日替わりで変化をつける。

気分転換したい

  • 盛り付けやお皿を変える。
  • 香辛料やハーブなど、使い方を考える。
  • 季節(旬)素材の料理を提供する。
  • 懐かしい料理や味を提供する。
  • 1品だけでも希望メニューを加える。

あっさりしたものがいい

  • 体力的な問題か気持ちの問題か、両面なのか一緒に考える。
  • 飲み物だけなど、負担にならないメニューを提供する。

2.治療の影響

手術や抗がん剤での治療に伴い、口内炎や吐き気など生じてしまい、食事が苦痛になる場合もあります。この場合、苦痛に感じている悩みに対し個別の対応になりますが、まずは口の中を清潔にしましょう。そして、それぞれの症状に応じたアイデアやヒントを参考にします。

においが気になる

  • 冷まして提供する。
  • 臭みを消す工夫をする。

口内炎が痛い

  • 個々に異なるため、どんな食材や調理が合わないか確認する。
  • 香辛料など、刺激物を控える。
  • とろみやあんかけなど、柔らかいものや水分のあるもの。
  • 食事量が減少しがちになるため、少量でもカロリーが摂れるよう考える。
  • しみやすいもの(ドレッシング、冷たいものなど)は要注意。
  • 熱いものや冷たいものがしみる場合は、常温で提供する。
  • 口唇が痛い場合は、塩分や酸味がしみている可能性があるので、塩分を減らし酸味の物は控える。
  • 思い出話の中で、懐かしい「料理」についても話題にしてみる。

口の中がカラカラで食べれない

  • セルフケアとして、ガムを噛んでもらう。
  • 思い出話の中で、懐かしい「料理」についても話題にしてみる。
  • 大根おろし、とろろ芋や茶わん蒸しなど、水分の多いものや口当たりの良い調理にする。

吐き気がする

  • 少量でも口にできるものはないか確認する。
  • 食べれそうな時にいつでも食べれるものを用意する。
  • 1品だけでも温かいものや冷たいものを用意すると、吐き気を抑えられることもある。
  • 食事の量に圧迫感を感じる場合には、少量提供する。
  • シンプルで喉ごしが良い料理。(冷やしそうめん、うどん、温泉卵など)
  • 柑橘類や香味野菜など、すっきり、さっぱりとしたもの。

味がしない

  • だしをきかせたり、ゆず・レモンなど香りのあるものを利用する。
  • 口の中に食べものがあると違和感があるときは、ポタージュなど流動系のものを提供する。
  • 甘みはわかる場合、デザートなどを提供することで食べてもらえることがある。
  • しょうゆの味を感じなくなった場合、かつおや昆布でとった濃いだしで提供すると味を感じてもらえることがある。
  • 口内炎などで口の中が荒れていない場合、カレー粉やケッチャップなど、香りと彩りが受け入れられることもある。
  • 料理を冷たくすると苦みの感じ方が和らぐ場合がある。
  • 苦味を感じる場合は、チーズやマヨネーズ等の脂肪分のまろやかさが苦味を和らげる場合もある。
  • 3種類ほどソースを用意して、好みを選択できるようにする。

倦怠感や発熱による食欲不振

  • 酢の物など、さっぱりしたものを提供する。
  • ポタージュなど、クリーム系のレシピを提供する。
  • アイスやシャーベットなど、冷たいものを提供する。

3.体力の影響

長い治療の過程で体力が低下し、食事量が減少してしまうこともあります。要望を聞いたうえで、体力に応じて少量でも栄養状態の向上につながるようなレシピを考えます。
また、時には栄養状態より「食べる喜び・楽しみ」を目的としたレシピを考えることもあります。

長時間身体を起こせない

  • あまり噛まなくても食べれるものを提供する。
  • ストローやカップを利用して、食べられる粘度に仕上げる。(牛乳やスープでのばすなど)

早く食べられない

  • 冷ました料理、ひんやりした料理など。

○○が食べたい

  • 今どうしても食べたいというメニューを一緒に考える。
  • 栄養的に不足しないよう注意。要望を受け入れつつ、栄養バランスがとれた食事となるよう考える。

栄養をつけたい

  • 噛む回数が少なくて済み、喉ごしが良さそうと感じるメニューを提供する。
  • カロリーが高く、消化に良いものを提供する。

ちょっとでも完食したい

  • 見た目の質感や量感を減らす。
  • 少しでも口にできるような味の工夫。
  • ご飯の盛り方を減らしたり、食器を軽くする。
  • 丼物、粉物などたくさんの食材で作る小さな一品を考えてみる。(工夫する)
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当サイトに掲載しているレシピは、様々な経歴の管理栄養士の方々に監修・考案いただいております。管理栄養士の方々が過去の経歴で培った「食事の工夫」を掲載しておりますが、「味がしない」「吐き気」に対応する「食事の工夫」など、がんを患っていない方に対して提供されてきた「食事の工夫」も掲載しております。医療行為や治療、又はこれに準ずる行為を目的として利用することはできませんので、医師の指示のもと治療や栄養指導を受けている方は、必ずその指示・指導に従っていただくようお願い致します。

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